FC町田ゼルビアについて

FC町田ゼルビアは、日本の東京都町田市にホームを置く、日本フットボールリーグJFL)に加盟するサッカークラブ。Jリーグ加盟を目指すクラブ。FC町田(1977年設立)のトップチームとして、また市民のための総合型スポーツクラブ創設に向けた一環として1989年に創設。愛称の「ZELVIA」は町田市の樹・ケヤキ「zelkova」と、花・サルビア「salvia」を合わせた造語。チームマスコットは2009年に誕生した「ゼルビー」。町田市の「市の鳥」であるカワセミをモチーフとしており、4種類のデザイン候補の中から、サポーター投票によって選ばれた。総合型スポーツクラブを目指す手段として、「アスレチッククラブ町田」とともに「AC町田スポーツスクール」を運営。ゼルビアの選手たちがコーチとして幼稚園児や小学生を始め500人以上の生徒を抱え、週5日のスクールに加えホームでの試合後にそのままサッカー教室を行うなどしている。またサテライト組織(2軍チーム)として「FC町田ゼルビア・ツヴァイテ」を結成。2010年に東京都社会人リーグ3部で優勝し、2011年から同2部に在籍する。JFL昇格まで [編集]2003年に後援会組織を特定非営利活動法人化しアスレチック・クラブ町田を設立。2004年よりチーム運営を委託。竹中穣ら町田出身や縁のある日本プロサッカーリーグJリーグ)経験者を中心に補強。2005年 東京都社会人リーグ1部優勝・関東社会人サッカー大会優勝。2006年 関東サッカーリーグ2部優勝。同1部へ昇格。2007年からは川添孝一がスーパーバイザーに就任。関東リーグ1部で12勝1敗1分、2位日立栃木に勝点差10を付けて優勝。全国社会人サッカー選手権大会に関東代表として参加するが2回戦で敗退。第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会では東京都予選決勝で明治大学に敗戦。JFL昇格を目指した第31回全国地域サッカーリーグ決勝大会は一次ラウンドで敗退し2008年は、FC岐阜MIOびわこ草津日本フットボールリーグ(JFL)昇格へ導いた戸塚哲也が監督に就任。関東社会人リーグ1部で連覇。第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドを1位で通過、決勝ラウンドも2勝1PK勝の成績で優勝して2009年からのJFL昇格を決めた。また、2008年3月17日に運営会社となる株式会社ゼルビアが
設立された。

2009年
ウィキニュースに町田ゼルビアに関するニュースがあります。サッカー・町田ゼルビア、2010年のJ2昇格は断念 平均入場者が昇格基準下回る 2009年1月13日、Jリーグ準加盟申請を行い、2月17日に承認された。しかし、9月25日、予備審査で指摘された平均入場者数が基準(3,000人)に満たないことに加えJリーグ基準のスタジアムの確保が来季開幕まで間に合わない(町田市立陸上競技場が収容人員1万人に満たないことと夜間照明が設置されていないこと)ため、2010年のJリーグ加盟を断念した。リーグ戦は前期で13位と出遅れたが、後期に入り守備が整備されたこともあり(年間の失点が30点でリーグ1位)1点差勝利が多くなり、負けも僅か1敗で終え後期は2位。年間では6位とJFL昇格初年は健闘した。

2010年
2010年よりフランスW杯日本代表メンバーだった相馬直樹が監督に就任。また町田陸上競技場のナイター設備が完成し、7月にナイター開きを1試合、8月に薄暮開催を1試合実施する。それ以降はバックスタンド設置工事のため町田では開催せず、江戸川区、北区、多摩市、相模原市を転戦する。3月にメジャーリーグサッカーD.C.ユナイテッドと業務提携を結んだ。日米のサッカークラブ間においての業務提携は史上初。JFLリーグ戦はも快調に白星を重ね、最終的にJ2昇格条件の4位以内の3位に入った。しかし、9月1日にJリーグから正会員入会予備審査で「スタジアムの整備の問題でJリーグの基準を満たしていない」との通知を受けたと発表した。折りしもスタジアムのバックスタンド増築工事に着手したばかりで、平均観客動員もJリーグ ディビジョン2(J2)昇格条件を満たしていたが、2010年に改正されたスタジアムの諸条件の一部を満たしていないことによる。
9月7日、ゼルビア社長の下川浩之が会見し「2011年もJ2昇格が非常に困難になった」と事実上、2011年からのJ2昇格を断念した。
上述のように、2010年はJFL3位で成績面でのJ2昇格条件を満たしたが、2011年からのJ2入会を申請しなかった。過去のJリーグ準会員・準加盟チームがJFLの成績でJ2(1998年までは現・J1)昇格の条件を満たしながら昇格できなかった事例はなかった。
天皇杯は2回戦でJ2の東京ヴェルディを破った。リーグ戦終了後に相馬が川崎フロンターレ監督に転身することになり、監督を1年で退任した。

2011年
相馬監督の後任に元大分トリニータ監督のランコ・ポポヴィッチが就任した本拠・町田陸上競技場の座席増築が完了し、収容人員はJ2基準を満たすものとなったが、医務室・更衣室を初めとするメインスタンドの控え室関連の改修について、町田市は2月21日、その工事の竣工が2012年度末(2013年初めごろ)になると説明。Jリーグでは「2011年度内に改修が竣工しない場合はJリーグ側が正会員申請の見送りを求める可能性もある」としており、シーズン開幕前に「事実上3年連続J2昇格断念」の可能性が出てきた。